ビジネス分野基準表
背景
グローバル化による企業競争は激化し、企業における人材の育成と活用はますます重要な課題となっています。いわゆるホワイトカラーのさまざまな業種・職種で必要とされる基本的スキルを明確化し、体系づけることにより、大学ないし大学院におけるキャリア教育の位置づけを明らかにし、効果的な人材育成を支援するために「ビジネス分野基準表」が作成されました。
特長等
- ○事務系職種についての分野を経営企画、人事・労務・能力開発、総務・法務・広報、経理・財務、営業・マーケッティング、生産管理、物流、国際事業、販売、資格取得の10分野に分類し、若年層に対し各職種で要求されるスキルを役割レベル(3レベル)ごとに示しています。
- ○各職種で要求されるスキル内容は、ビジネスの基本的スキルと専門分野の基本的スキルを組み合わせて構成されている。
- ○講座提供機関は、職種・役割レベルを考慮のうえ、実践的なスキルを修得させるための講座カリキュラム検討する際の指針として活用することができます。
- ○講座受講者は、目指す職種やキャリアに必要とされるスキルの全体像を確認することができ、ACPA認証講座の受講を通じて計画的なスキル修得が可能なため、早い段階からキャリア設計を行うことができます。
参照基準等
- ・ACPA「ビジネス分野基準表」は、職業能力評価基準(厚生労働省)の業種共通職種の(事務系職種)の能力ユニットを参照しています。ただし職業能力評価基準は、各職種の就業者を前提とした知識・能力体系として位置づけているため、未就業者である大学生などの能力レベルまではカバーされていません。
- ・ACPA「ビジネス分野基準表」は、大学生の基礎レベルから、入社後3〜5年の専門化した実践レベルまでをカバーしています。大学生レベルにおいては、大学生に求めるビジネスの基本的スキルを提示し、社会人若年層に必要とされるビジネススキルを体系化しています。
また、スキル項目を、カテゴリー>スキル中項目>スキル小項目>要素に分類し、細分化することにより、大学や大学院レベルの科目への適用を考慮して構成されています。