語学(英語)分野基準表
背景
企業の多くは、採用および人材育成の評価指標としてTOEICテストを採用していますが、企業等の実務関係者からはTOEICテストは英語の基本的能力(competence)を測定するものであり、仕事(実務)で満足に使える英語能力が必要であると指摘されています。このような中、英語によるコミュニケーション運用能力など、実践に即した英語運用能力の評価指標の設定および実践的英語教育の必要性が高まっています。
特長等
- ○CEFR(Common European Framework of Reference for language)基準に基づき、6レベルの英語習熟度を区分し、各レベルに3つのカテゴリ(言語知識、コミュニケーション運用能力とその方法、テクスト)を設定。各カテゴリを、スキル中項目、スキル小項目、要素(スキル内容)により体系化し、レベルに対応したスキル内容の到達目標を、CEFRが示す「例示的能力記述文」を整理のうえ、具体的に記述しています。
- ○TOEICテストでは測定できない実践的英語運用能力を評価することが可能です。
話すこと、書くこと、見て読んで聴いて理解する、言葉と文書でのやりとり、言語知識、などが含まれます。
- ○講座提供機関は、実践的英語運用能力を階層的(レベルごとのスキル到達目標)に示すことにより、体系的な語学教育カリキュラム、教材開発の指針として活用することができます。
- ○講座受講者は、実践的英語運用能力の自己診断ツールとして活用し、ACPA認証講座の受講を通じて計画的なスキル修得を行うことができます。
参照基準等
- ・ACPA「語学(英語)分野基準表」は、近年日本においても注目され、NHK英語講座でも活用され始めた、ヨーロッパの第二外国語の共通フレームワーク“CEFR(Common European Framework of Reference for language)”を基準としています。
- ・ACPA「語学(英語)分野基準表」では、レベルことに体系化されたスキル内容と具体的なスキル到達目標を提示することにより、大学をはじめとする教育機関の語学教育科目への適用を考慮して構成されています。
CEFRについて
JACET論文 「CEFRに基づいたスキル認定書策定への試み」