社会人リテラシー基準表
背景
各大学においては、大学設置基準の改正に伴い、従来からのキャリア形成支援活動に加え、「大学生の就業力育成事業」等により、その強化が図られておりますが、今後ますます社会人としての基礎的能力を育成するキャリア科目等の充実が要請され、大学提供科目等により育成するスキル内容および学生が修得したスキル内容の明確化が必要となります。
大学提供科目等のスキル内容の明確化ならびに教育の質保証を行い、また、学生が社会で必要となるスキル体系を理解し、個人が修得すべきスキルの位置付けを意識することができるツールとして、「社会人リテラシー基準表」が作成されました。
特長等
- ○大学生および社会人若年層を対象として、「業種・職種に係らず、どの職業でも仕事をするために共通に必要とされるスキル・能力」を、社会人リテラシーとして定義し、基本能力として「社会人基礎力」を据え、一般能力として「業務遂行能力(テクニカルスキル)」「対人関係能力(ヒューマンスキル)」「概念化能力(コンセプチュアルスキル)」の3つの能力を加えて、4つのカテゴリで構成しています。
- ○また「業務遂行能力(テクニカルスキル)」においては、既存の「IT分野」「ビジネス分野」「語学(英語)」など専門分野の基準表における基礎スキル部分を包含しています。
- ○職務における役割レベル(3レベル)ごとに各スキル項目の要求レベルを示しています。
参照基準等
- ・ACPA「社会人リテラシー基準表」は、「基本能力」として経済産業省が主導する“社会人基礎力”を採用し、「一般能力」をカッツモデルに準じて分類しています。
- ・スキル項目を、カテゴリー>スキル中項目>スキル小項目>要素に分類し、細分化することにより、大学をはじめ社会人向け科目への適用を考慮して構成されています。