1年間の試行期間を終え、このたび正式に認証・認定事業を開始する運びとなりました。これもひとえに皆様方の多大なるご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。
ACPA設立当時、産業界は情報科学技術の急速な発展によって劇的に変化し、企業はこうした変化に対応できる高度な人材の確保や育成を必要とするようになっていました。それに対応して、大学も、企業から実務能力を身につけ即戦力を備えた優れた人材を提供することを求められてきました。これらは今日益々重要な課題となっています。
このような環境の中で私たちは、産学官が連携して、高度な専門実務能力を養成し、職務とスキルのミスマッチを解消していくために、実務能力認定制度を研究、提唱し、推進を図ってまいりました。産業界が求める人材要件をもとに実務能力の基準を作り、この基準を満たす講座や試験ならびに提供機関を審査し認証することによって、その講座や試験を修了・合格した個人の実務能力を認定するものです。
すでに35講座と講座提供9機関を認証し、試行期間をふまえて、このたび本格的なサービス開始に至りました。今後とも、実績を積み、産業界の人材ニーズをさらに反映し改良を加えつつ、より良いシステムを構築してまいります。何卒、皆様方のいっそうのご支援、ご協力をお願い申し上げます。
将来、この実務能力認定のしくみが、世界に通用する教育インフラとして成熟し、グローバルに活躍できる人材の育成に貢献できるようになることを祈念して、事業開始のご挨拶とさせていただきます。
2006年4月吉日